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YAZAWA HPLC COLUMN SCHOOL

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HPLCとは?


hplc column imtakt yazawa shool システム ダイアグラム

上図は一般的なHPLCシステムを示しています。

HPLCとは「High Performance Liquid Chromatography」の略称で,和名は「高速液体クロマトグラフィー(略称:液クロ)」です。1970年ころ,高圧ポンプの登場によって本格的に普及が始まりました。

「クロマトグラフィー」というのは「物質分離」のことで,混合物に含まれる構成成分を分離しその性質や量を把握する手法です。物質分離の中心は「分離カラム」であり,カラム内部の固定相が化合物と分子間相互作用し,その大きさの違いによって溶出時間に差が出る(つまり分離する)という原理です。

HPLCシステムはおもに以下の三つの部分から構成されています。

1) 送液部
移動相(カラム内を移動する液体)の入ったリザーバーからポンプによって移動相を吸引・吐出し,設定流量にてカラムに安定送液する。

2) 分離部
溶質を含む試料溶液から(分析の場合)数~数百μLを移動相中に混和させてカラムに「注入」すると,カラム内で溶質が固定相と分子単位に相互作用して保持・分離する現象が発生する。

3) 検出部
カラムから分離・溶出された溶質が検出器を通過するときに質的・量的な応答を示し,この応答を電気的に変換して時間-応答やスペクトルなどのデジタル信号を記録する。

HPLCは近年,質量分析装置(MS)を検出器としたLC-MSとして,薬学や食品,環境,犯罪捜査などさまざまな領域における成分の同定や微量定量など,化学分析に必要不可欠な道具となっています。

WG11 / 矢澤  到 [YAZAWA Itaru, hplc@imtakt.com]