250mm長 高理論段カラム

  3μm粒子だから可能な高理論段 250mm カラム

Sub-2μmカラムでは実現困難な高理論段 (出荷時約5万段)

伝統的な250x4.6mmメソッドの分離改善に

多成分分離,異性体分離など,分離優先のメソッドに

HIGH PEFORMANCE HPLC COLUMN - IMTAKT

  微粒子充てん剤を長いカラムに充てんすることは容易ではありません。 sub-2μm粒子を充てんした最長カラムは一般的に150mmで理論段数も3万段程度ですが,これ以上長いカラムへの充てんはかなり困難です。
理論的にはsub-2μmカラムは3μmカラムよりも高性能とされていますが,これは製造技術を考慮しない場合に限られます。現実的には理論段数やピーク形状は,充てん技術(スラリー組成やパージ方法など)に大きく左右されます。 さらには微粒子になるほど充てんが難しくなるため,相対的カラム性能は低下します。
また微粒子カラムほど高価であることや,超高圧分析でカラムにかかるストレスにより耐久性が低下することなど,運用コストも懸念されます。

IMTAKTの3μm充てん剤はsub-2μm充てん剤に比べてかなり低圧であり,長いカラムへの充てんに有利な粒子設計となっています。 これにより250-500mm長カラムへの充てん技術も早くから確立されています。そして出荷時理論段数は250x4.6mmが約5万段,500x4.6mmで最高10万段,という高理論段カラムの安定供給が可能となっています。
 

 Sub-2μmカラムによる分離が大きく改善できるとは限らない (TI709E)
  図(TI709E)のように,アイソクラティック分析における1.7μmカラムの理論段数はIMTAKT3μmカラムに比べて約1.5倍であり理論値の1.8倍には及びません。 特徴的なことは分離ピークが若干テーリングしているために分離度は大差がないことです。 一方でカラム圧力には2倍以上の大差があります。
分離にあまり差がないのであれば,高圧によるHPLC装置トラブルを避ける上でも3μmカラムの選択が運用上は現実的かもしれません。
 
 
 
 Sub-2μmカラムは粒子径に反比例した理論段数が出るとは限らない (TI708E)
  カラム理論段数は粒子径に反比例します。 理論上では1.7μmカラムは3μmの1.8倍の理論段数を示すはずです。
図(TI708E)では1.7μm 100mm長カラムに対して,1.5倍長い3μm 150mm長カラムを比較しています。 理論どおりであるなら,1.7μmカラムの方が理論段数が高いはずですが,インタクトの3μmカラムの方が高性能である結果となっています。 分離度もカラム圧力も3μmカラムに優位性があります。
このように「圧力が高いカラムほど分離性能も高い」という考え方は必ずしも正しくはありません。 
 
 
 
 IMTAKT3μmカラムと他社1.7μmカラムの性能比較 (TI707E)
  1.7μmカラムに比べて1.5倍長い3μmカラムを1.5倍の流量に設定すると分析時間が同程度になります。 図(TI707E)のように,保持は同等で,理論段数,分離度,圧力いずれも3μmカラムの方に優位性があります。 これは分析流量を変えても同様の結果となります。
分離の改善にはsub-2μmのような粒子径を小さくすることよりも,3μm粒子を用いて250mmのような長いカラムを用いることがより実践的と考えられます。
 
 
 250x4.6mm高理論段カラムの流量・圧力と理論段数の関係 (TI071J,E)
  インタクトの3μm粒子 Cadenza CD-C18 250x4.6mmカラムは流量(圧力)を下げても理論段数はそれほど低下しません。UHPLCを必要とせずHPLCでも高性能カラムを使うことができます。  
 
 250x4.6mm高理論段カラムの繰り返し注入耐久性 (TI064J,E)
  インタクトの3μm, Cadenza CD-C18 250x4.6mmカラムは繰り返し注入による耐久性に優れています。  

  250mmカラムの有用性: 150mmカラムの分離改善
異性体の分離改善や多成分系分離には250mmカラムが有効です。

テプレノン(胃潰瘍治療薬)異性体分離改善

水100%系移動相におけるカラム性能

  250mmカラムの有用性: 5μmカラムの分離改善
伝統的に用いられてきた5μm 250x4.6mmカラムを分離改善するときに3μm 同サイズのカラムが効果的です。

界面活性剤の鎖長認識

ステロイドの分離改善

試薬不純物の分離改善

フラーレンの分離改善

 3μm 250x4.6mmカラムの特徴的なアプリケーション
IMTAKT 3μm 250mm長カラムによるアプリケーションをご紹介します。

ドキセピン異性体のLC-MS分析 (Cadenza CX-C18)

エナジードリンク成分のLC-MS分析 (Unison UK-Amino)

イヌリン (Cadenza CW-C18)

ポリスチレンスルホン酸 (Cadenza CW-C18)

糖アルコール類のLC-MS分析 (Unison UK-Amino)

単糖類・二糖類のLC-MS分析 (Unison UK-Amino)

米糠油に含まれる機能性成分 (Cadenza CD-C18)

コーヒー成分 (Scherzo SW-C18)

ペプチド分離に与えるTFAの影響 (Presto FF-C18)

遺伝子組み換えヒト血清アルブミン rHSA (Presto FF-C18)

ヒト血清IgG抗体の精密分離 (Presto FF-C18)

蛍光誘導体化LC-MS/MS法によるプロテオーム解析 (Intrada WP-RP)

希少糖 (Unison UK-Amino)

グルコース二糖異性体 (Unison UK-Amino)

ステロイドホルモン (Cadenza CL-C18)

副腎皮質ホルモン (Cadenza CL-C18)

トリプシン分解ペプチド (Unison UK-C18)

精製魚油中のDHAグリセリドを含む脂質 (Cadenza CD-C18)

医薬品候補化合物の溶出に関するカラムサイズ比較 (Cadenza CD-C18)

ムラサキイモ中のアントシアニン (Cadenza CD-C18)

ラベンダー精油 (Cadenza CD-C18)

乳脂肪/トリグリセリド (Cadenza CD-C18)

DNPH-アルデヒド,ケトン (Cadenza CD-C18)

メチル馬尿酸異性体 (Cadenza CD-C18)


3μm粒子技術を極めた 500x4.6mm 10万段(*)カラム
(*) 当社出荷時最高理論段

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