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抗生物質のピーク形状比較
重要な医薬品のひとつである抗生物質。一般に複雑な構造を有しており,極めて高い生理活性を示します。この生理活性の高さは,固定相との相互作用にも影響していると考えられ,抗生物質の多くは,ODSカラムで良好なピーク形状を得ることが難しい化合物群のひとつです。とりわけクロルテトラサイクリンは,その構造から,おそらく配位性を示すと考えられ,良好なピーク形状が得にくい物質と想像されます。
上図に市販ODSカラムによるクロルテトラサイクリンの分離比較を示しました。
LC-MSで多用されるギ酸を用いた移動相において,Cadenza CD-C18は他の市販ODSカラムに比べてたいへん良好なピーク形状になりました。これはおそらく固定相表面上の金属不純物の影響が関係していると考えられます。比較カラムはいずれもいわゆる「高純度シリカ」を用いているとされていますが,微量な金属不純物により,溶質の溶出挙動に少なからず影響を及ぼしていると推定されます。
Cadenza CD-C18は,固定相に関して従来カラムとは異なる設計をおこなっています。たとえば「ポリメリックエンドキャッピング」。これはシリカ基材のもつ非特異的な相互作用をできるだけ小さくするための設計であり,シリカ基材上においてシリコーンが被覆する構造を有しています。これにより基材上の金属不純物と溶質との非特異的相互作用に関しても物理・化学的に遮蔽されていることが考察されます。この遮蔽効果がクロルテトラサイクリンのように固定相に鋭敏に作用する化合物でも良好なピーク形状が得られるものと理解されます。
次世代の高分解能HPLCカラム,Cadenza CD-C18は,理論段数だけでなくピーク形状についても配慮した設計がなされています。このことはすでに多くの先進的カラムユーザーに支持されています。
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